ブランドの持つ「世界観」を発信。
自社サイトならではのお客様との
関係性づくりを重視する
nanamica inc.
代表取締役 本間永一郎 様
佐々木慎弥 様
自社サイトを充実させることで、私たちとお客様の関係性をより強くしていければと考えました
-nanamica 様の事業内容を教えてください。
私たちは衣類・装飾品の企画、製造、販売を行なっています。創業は2003年。扱っているブランドは「nanamica(ナナミカ)」と「THE NORTH FACE PURPLE LABEL(ザ・ノース・フェイス パープルレーベル)」の2 つです。アパレル業で経験を積んだ仲間とともに「UTILITY」と「SPORTS」をキーワードに掲げ、毎日を楽しく、快適で、格好良く過ごすために、単なる流行りものを越えたずっと持っていたいものづくりを目指してnanamicaをスタートしました。
-今回、どのような目的でWEB サイトのリニューアルを行われたのでしょうか。
デザインや機能を新しいものにしたいと思ったからです。以前から自社でサイトをつくり、商品の販売を行なっていたのですが、他社のEC サイトがどんどん進化している。そのため一部の変更ではなく、サイトそのものを新しくしようと考え、2017 年3月にリニューアルしました。また更新などの運用業務も自社で行えるようにしたかったという背景もありますね。以前は技術的な側面は一部外注をしていたのですが、これを機にすべてを自社でできるようにしようと思いました。
-WEB サイトをリニューアルするにあたって、どのような点を重視されていましたか。
最も重視したのは「情報の見せ方」です。以前は文字情報を多く掲載していたのですが、今回はできる限り文字を抑えて、写真を中心としたビジュアル重視のつくりにしました。また、そのビジュアルの大きさで情報の重要度をコントロール。例えば最新のニュースは画像を大きく表示するなど見せ方を工夫することで、直感的に重要度と内容が理解できるよう配慮しています。
しかしすべてを新しくするのではなく、以前のサイトの要素をそのまま踏襲した点もありました。例えばサイトの背景。白い木目調の壁紙を使用しているのですが、これは本サイトでも引き続き使用しています。
-なぜ、そのような細かな点にこだわられてサイトをつくっているのでしょうか。
ブランドやサイトの世界観を大切にしたかったからです。私たちは「顔の見えるビジネス」にこだわりを持っているため、このような方法で販売を続けてきました。
例えば、当社の商品を小売店様にも卸して販売いただいているのですが、お取引先様へお願いしているのは、ECだけではなく、必ず実店舗と両方で展開していただいています。ECで出会ったお客様が売っている側の人と直接会ってお話ししたいというときにいつでもお会いできる状態にしておきたいからです。ですから当社のECサイトは単に便利なお買物の場だけではなく、私たちとお客様との出会いの場でもありますから、「このお店を見てみたい」「この人たちに会ってみたい」と思っていただけるように私たちの世界観を魅力的に表現していければと思いました。
WEBに不慣れなスタッフでも簡単に更新できるよう、運用のしやすさを大切にしました
-WEB サイトづくりにおいて、デザイン以外にこだわられた点はございますか。
内部のシステムです。誰でもサイトを更新ができるよう、運用のしやすさを大切にしました。先ほど申上げたニュース配信や、スタイリング写真の更新を、WEBに不慣れなスタッフでも簡単に行えるようにしています。また顧客情報の管理も、実店舗とサイトで連動・統合できるよう機能を新たにしました。そのうち一部もお客様自身で更新できるようにしたので、社内での管理コストをより抑えられるようになりました。
-細かな要望に関して、ボクブロックはきちんと対応してくれましたか。
はい。私たちのブランドイメージや前述のようなサイトに対する考え方を十分に理解していただき、希望通りのものを制作していただきました。
ボクブロックさんとは長くお付き合いをしているのですが、知り合った当初から担当者の末光さんとは馬が合い、深い信頼を寄せていました。どんな質問や相談をしても、わかりやすく説明してくれる点がとても好印象でしたね。
私たちとしては非常にやりやすく感じました。サイトについて相談をすると、末光さん、また現在担当していただいている早川さんはすぐに回答や提案をしていただけるため、心地よいテンポでコミュニケーションをとることができています。遠慮なく、様々な質問をぶつけさせてもらっていますよ。
-サイトについて、今後の展望を教えてください。
少し抽象的になりますが、私たちの商品を必要としている人を見つけ、そのような方々に情報を届けて、興味を持ってもらうような環境づくりを行なっていきたいですね。EC の進化は早く、現在では購入履歴から好みを分析したり、レコメンドをしたりする機能を実装するのが当たり前になりつつあります。しかし私たちは、そのような機能面の整備だけを行うのではなく、データからは見えてこない部分を大切にし、お客様とのコミュニケーションをより充実させていければと思っています。
写真左から
nanamica inc.
代表取締役 本間永一郎 様
佐々木慎弥 様
ボクブロック株式会社
代表取締役 林 昌孝